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「効率化」が進む時代だからこそ。私たちが「愚直な対話」を諦めない理由。

株式会社バトンの代表を務めております、佐久間と申します。

今、世の中は空前の「効率化」ブームを迎えています。 AIによる自動生成や、タイパ(タイムパフォーマンス)、最短ルートでの成果などが強く求められるようになりました。

確かに、ビジネスにおいてスピードはとても重要です。しかし、クリエイティブの現場に身を置く中で、私はある強い危機感を抱くようになりました。

それは、「効率を追い求めすぎた結果、多くのブランドが『体温』を失っているのではないか」ということです。

今日は、私たちが時代に逆行するかのような「愚直な対話」を大切にしている理由について、少しお話しさせていただければと思います。

目次

「正解」の数字が、ブランドを傷つけてしまうとき。

私は35歳で独立するまで、東京の大手ネット広告代理店でマーケターをしていました。

当時の私の評価基準は、いかに効率よくCPA(顧客獲得単価)を下げるか、そしていかに回転率を上げるかということでした。当時は「数字」こそが絶対的な正義だと信じていたのです。

ある時、歴史ある老舗メーカー様のECサイトリニューアルを担当いたしました。私は最新のマーケティング理論と効率的なテンプレートを駆使し、いわゆる「爆速」でサイトを構築しました。

その結果、どのようなことが起きたと思われますか?

一時的に売上は上がりました。しかし、それまでそのブランドを支えてくださっていた長年のファンの方々からは、こんなお声が届いてしまったのです。

「なんだか、冷たくなってしまったね」
「前のサイトにあった、温かみが消えてしまった」

効率を追求した結果、「その会社らしさ」という一番大切な資産を削ぎ落としてしまっていたのです。

数字上の「正解」が、必ずしもブランドにとっての「正解」ではないということに気づかされました。 その痛烈な失敗こそが、今の私の原点となっています。

私たちが手放さない、あえての「遠回り」。

私が立ち上げた株式会社バトンでは、一つの確固たるルールを決めています。

それは、制作に入る前に「自然な対話」の時間をたっぷりと確保すること。

形式的なヒアリングシートを埋めるだけなら1時間で終わりますが、私たちはヒアリングにしっかりと時間をかけるようにしています。

時には、創業当時の苦労話をお聞きしたり、社長のご趣味の話で盛り上がったりすることもあります。一見すると、制作とは無関係な「無駄話」に見えてしまうかもしれません。

ですが、この「泥臭い時間」の中にこそ、AIには決して拾うことのできないヒントが隠されていると信じています。

  • 経営者の方が言葉に詰まった瞬間の「間」にある想い
  • 整った資料には書かれていない、創業時の熱狂
  • 社員の方々がポロッと漏らす、会社への愛着

これらは、効率的なアンケートやデータ分析では決して見えてきません。膝を突き合わせ、体温のある言葉を交わすことで初めて浮かび上がってくる「鉱脈」のようなものだと考えています。

その熱狂を、未来へつないでいくために。

私たちの社名「バトン(Baton)」には、クライアント様の胸の内にある熱い想いを「バトン」として受け取り、それをWebという形にして、未来のお客様へつないでいきたい、という決意を込めています。

AIが進化し、誰もが平均点のクリエイティブを作れるようになった今だからこそ、私たちは、人間だからこそできる「愚直な対話」を武器に、あなたのブランドの体温を伝える黒子であり続けたいと思っています。

言葉にならない熱意を、ぜひ私たちにぶつけていただければ幸いです。

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